東日本大震災から10年を迎えて
10年前の今日、東日本大震災が発生しました。
午後2時46分、あの時何をしていましたか?
そして、地震が収まったあとは、どうしていましたか?
10年というと短いようで長い月日が経過した訳ですが、私たちの中で既に震災の風化が始まってしまっていませんか?
先月の東北の地震は、ちょうど10年の節目を目前に私たちに風化への警鐘を鳴らしました。またこの地震の発生により、東日本大震災で学んだ教訓を語り継ぐことの大切さに改めて気付かされることとなりました。
東日本大震災は大きな揺れをもたらしただけでなく、巨大津波や福島第一原発事故という複合的な災害も引き起こしました。原子力や化石燃料に頼り、電力を維持している私たち。これらの災害を改めて見つめ直すと今後のエネルギー政策にどのように取り組んでいくべきか、自分たちはそれに対して何ができるのかを考えさせられます。
私たちは、生活の利便性と持続可能な社会であるための活動をどのようにバランスさせていったら良いのでしょうか。本当に難しい問題ですが、決断すべきは決断し、皆の知恵と力を結集させ、自分たちができることから着手し、一致団結して前へ進み続けることが必要なのではないでしょうか。
東日本大震災から10年目となる本日、私たちは、東日本大震災において亡くなられた方々、行方不明になられた方々の尊い御霊の安らかならんことを心よりお祈りいたします。またこれからも被災者の皆さまと常に心を共にし、自分事として寄り添い続け、東日本大震災での教訓を後世に伝え続けたいと思います。